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英語の単語を覚える方法
英語の単語を覚えるのは非常に地味な作業です。しかし、必要不可欠なものです。なぜなら単語を知らなければ、問題の解きようがないためです。そのため、必死に覚えていくわけですが、多くの学生にとって、楽しい作業とは言えないものでしょう。また、必死で勉強したのに、なかなか定着しないと思っている学生もいるのではないでしょうか?
では、どのようにしたら英語の単語を覚えることができるのでしょうか?人によって覚え方は色々ありますが、いくつか考えられる方法を紹介したいと思います。
とにかく書く
一般的な方法として「書きまくる」方法が考えられます。例えば10個の単語を覚えるとして、1つの単語に対して5回、合計50個の単語を書く方法です。
この方法はあまりお勧めできません。「単語を書くというただの作業」になりやすいためです。
『単語は書くものではなく覚えるものです。』そのため、覚えられなければ、100回書こうと1000回書こうと意味がありません。なのでただの作業にしてしまわないことが大事です。
感覚で覚える
単語をただ書きまくるのはあまりおススメできませんが、声に出して書くのは1つの方法といえます。
声を出すことで、自分の声が耳から聞こえます。この時「聴覚」を使っているわけです。そして文字を書いています。「触覚」を使っているわけです。そして見ています。なので「視覚」を使用しています。
ただ単に書きまくっていた時には「触覚」と「視覚」の2つの間隔しか使っていませんが、声を出すことでもう1つ感覚を増やすことができます。これだけでも単語の定着率はアップします。
おススメの方法
私が推奨するおススメの方法を紹介します。
まず、自分がどのくらい単語を書けば覚えるのかを把握する必要があります。これには個人差があります。また、その日のやる気や単語によって左右されますので、大体の数を把握する程度で良いと思います。
そして、声を出しながら単語を書いていきます。その時に、単語のイメージをしながら書いていきます。ちょっと難しい表現なので、例を出して説明したいと思います。
例えば「scream(スクリーム)」。「悲鳴」という意味ですが「スクリーム」と言いながら10回程度書きます。そして大事なことは「悲鳴を上げている姿を想像」しながら書いてください。ムンクの叫びをイメージするのも良いでしょう。
終わったら次の単語に移ります。同じように発音しながら、その単語のイメージをして10回程度書いていきます。
その繰り返しをしていき、単語を10種類ほど覚えていきます。そうしたら、また初めの単語に戻ります。その時に、「日本語の意味」だけを書いた問題を自分で何枚も用意しておきます。そこに書いてみるのです。10問中7問~8問程度は出来るかと思います。
もし間違えた問題があったら、同じように声にだしイメージをしながら自分が「覚えた!」と思えるまで何度でも書きます。
そして再び、日本語だけが書いてある問題用紙を解きます。全問正解するまでそれを繰り返します。全問正解したら、しばらく時間を置きます。他の問題でも解いておいてください。
30分程度したら、再び日本語だけが書いてある問題を解いていきます。
このように繰り返し、「完璧に全て覚えた!」という状態までにしてください。その状態になってその日の単語の練習は終わりです。次の日には新たな単語を10個、同じように練習しましょう。それに加え、前日覚えたはずの単語をまた復習してみましょう。その次の日にはその日の単語と、前の日の単語、更に前の日の単語を復習します。
少し分かり辛いので、表にしてみました。
回数 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
10回 | 1~10 | 11~20 | 21~30 | 31~40 | 41~50 |
5回 | 1~10 | 11~20 | 21~30 | 31~40 | |
3回 | 1~10 | 11~20 | 21~30 | ||
3回 | 1~10 | 11~20 | |||
3回 | 1~10 |
なぜ繰り返すのか?
人間の記憶というのは「短期記憶」と「長期記憶」に分かれているとされています。単語の練習をするとまず、短期記憶に記憶されます。短期ですので、すぐに忘れてしまいます。
しかし、何度も繰り返すことによって、長期記憶の方へ移行していきます。これが何回なのか?それは個人差があるので何とも言えないのですが、自分が何回で覚えられるのかを計測してみる必要があります。
そして、毎日繰り返すことで少しずつ長期記憶へ移行するように仕向けます。既に前日に「完璧!」と思えるくらい単語の練習をしているので、大抵を覚えていますが、前日ほどの自信はないと思います。なので、前日と同じくらいの自信が持てるくらいには数回の復習が必要となってくると思われます。
このように、月曜日に勉強した単語を金曜日まで繰り返すことで、かなり定着すると思われます。この方法は英語の単語のみならず、その他の教科にも役に立つと思います。
注意
ここで紹介した方法はあくまでも私の勉強法であり、私にはあっています。勉強の方法は人の数だけあるので、私の方法が当てはまる人もいるかもしれませんし、全く効果のない人もいるかもしれません。
なので、もし単語の覚え方が全く分からないという人は、1回は試す価値があると思います。1週間だけ試してみて、全く効果がないようでしたら、その他の方法を試してみると良いでしょう。
ただし、どんな方法を行うにせよ、楽してすぐに覚える方法はありません。どうしても反復練習は必要です。なぜならそれが人間だからです。