カリキュラム通りの授業が良いのか?

学校の授業は「指導要領」に沿って授業が行われます。全ての教科において「授業時数」というものが決められていて、1年間の内にどのくらいの時間、どの教科を勉強するのかというのが決められているのです。

それに沿って、学校の先生は授業を進めていくわけですが、学校によってその進行状況が早かったり遅かったり、先生によって早かったり遅かったりと様々です。

これにより、実は結構重要な問題が起こっているということをご存知でしょうか?

学校のレベルは周りの学校のレベルと同じなのか

少し複雑な見出しとなりましたが、「学力レベルは学校によって違う」ということです。高校ではある程度同じ学力の生徒が集まるので、学力差があまり生じないのですが(「科」が複数ある場合を除く)、中学校や小学校では、どうしても学力差が生まれてしまいます。

「A中学校は学力が高い」「B中学校は学力が低い」といった感じです。

学力がある程度ある学校であれば、カリキュラム通りに授業を進行させても問題は生じません。しかし、学力の低い学校の場合はカリキュラム通りに授業を進めてしまうと、ついてこれない生徒が出てきます。

数人がついてこれないというのであれば、ある意味仕方のないことですが、多くの生徒がついてこれないというのであれば問題です。教師はなるべく中間レベルの子どもに合わせて授業を行おうとします。その中間レベルは学校によって違うのです。

では、ここで何が問題かというと、いくつか挙げられます。

まずは、「学校での順位はライバルとの順位とは違う」ということです。つまり、高校受験では、その地域の中学校の生徒が受験します。

「中学では成績が真ん中だったからこの高校に行ける!」と思った子供がいるとしましょう。でもその子の中学は学力レベルが低かったとします。すると、中間レベルの子の学力も若干低めということになります。その低めの学力に合わせて教師は指導してきたことになります。

つまり、「その中学で成績が真ん中だとしても、周りの中学を合わせて平均を取ると、真ん中ではない」といった現象が起こるのです。

なので極端な話、学力が低い中学での成績20位は、学力の高い中学での成績50位くらいと同じレベルの可能性があるのです。

生徒の学力を客観的に包括的に見定める

こういったこともあり、生徒の学力は地域内の周りの中学と見比べたほうが良いと思います。いくら学力が低かったとしても、ある程度カリキュラム通りに授業を進めないと、分野においては飛ばしてしまうこともあります。つまり、あまり学ぶことができなかった分野が出てきてしまうのです。

どうすればよいのか?

あくまで個人的な意見です。私であれば、次のテストまでに出題されるであろう範囲を始めに把握します。当然ですけどね。そして、なるべく早く授業を進めます。

生徒の頭の中に、うっすらと覚えている状態に持っていくのです。そして、重要な事だけを繰り返し伝え続けます。英語の場合でしたら、単語は必ず覚えさせます。授業中に覚えていたら時間が足りなくなるので、その他の時間を使って小テストを行ったりします。

英語において単語を覚えるというのは勉強ではなく、ただの準備に過ぎません。体育で言うウォーミングアップみたいなものです。

恐らく数人の生徒はついてこれないでしょう。反発をする生徒も出てくることでしょう。初めのうちは何度も何度も、その生徒に合った説得方法で勉強をするように仕向けます。

しかしそれでも勉強をしないようでしたら、それは仕方ありません。その子の人生です。こちらは何度も忠告をしたのです。

といった具合で、少し冷たいように思えるかもしれませんが、これが人生というものです。努力をしないで成功はありません。練習をしないで試合に勝つようなものです。無理です。

ということで、私ならカリキュラムよりも早めに進み、復習に時間を割きます。そして英作文、読解に時間を要するようにします。

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