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英語の教師になるための英語力
英語の教師になるための英語力はどのくらいが必要か!?
とても気にされる方がいらっしゃるのですが、教える生徒のレベルにもよると思います。
目的は何なのか?
現在の英語の教師に基本的に求められているのは、「子ども達に英語力を身に付けさせること」です。つまり、いろいろ言われてはいますが、「テストで高得点が取れるような力を身に付けさせることが目的」となってきます。
そのため、例えばあなたが中学の英語の教師を目指しているのであれば、高校入試レベルの問題で95%前後は毎回取れるレベルを持っていることが必要でしょう。
そして、「なぜそういった答えになるのか?」というのを客観的に説明できなければいけません。
会話力は必要か?
会話力はこれからの時代必要でしょう。小学校で英語の授業が行われています。ただ、高度な会話力は必要とは言えません。なくても教員になれます。先ほども言ったように、「得点の取れる英語力」を身に付けさせればよいのです。
ただ、たまに外国人講師が学校を訪れたりすることがあります。高確率で英語の教師が担当となります。生徒から「何か話して!」と言われることもあるでしょう。
そういった時、基礎的な英語は話せた方が良いので、少なくても中学レベルの英語はマスターしておき、不安であれば外国人と話す機会を日常生活の中で少しでも入れられると良いと思います。
現役の英語教師の英語力
実際に現役の英語教師の英語力を統計にしたものがあります。これは平成18年の調査結果です。これによると、
英検準1級やTOEICで730点以上、TOEFLで550点以上を取得している英語教師の割合は、中学で全体(22,862人)の24.8%、高校で全体(17,627人)の48.4%だった。
少し分かり辛いかもしれないので、私を例にとってみます。
私は中学で英語が5段階中3。高校で5段階中2。ここまでだと、将来英語を教えるとは思えないレベルだと思います。
高校3年の時、週1で英会話教室に通い、高校卒業後半年間アメリカに留学していました。留学前に受けたTOEFLのスコアが450点。留学中3ヶ月目に受けたときのスコアが550点。
つまり、私のレベルでも学校の英語の先生の上位4分の1に食い込むことになってしまいます。言い方を変えると、それほどのレベルがなかったとしても学校の先生にはなれるのです。
ちなみに私は塾で英語を教えています。中学生をメインに教えていますが、十分に教えることができています。もちろん、子供の成績は上げています。自分自身でも高校入試問題なら95%前後は安定的に叩き出せます。
つまり言いたいこととして、「ペラペラに英語が話せなくても何も問題はない」ということです。
ただし発音には気を付けて
最近特に気を付けてもらいたいことがあります。それは塾ではほとんどない話なのですが、学校の場合、外国人、もしくは親のどちらかが外国人という子供が増えてきています。
「英語は出来て日本語の方が苦手」
という子供が増えてきているのです。グローバル社会になってきているので、これからもどんどんそういった子供は増えてくることでしょう。
そんな時、英語の発音で突っ込みを入れられてしまうことがあります。実際に塾に来ている子供のクラスには、外国人を親に持つ子供がいるそうです。そしてその子に「先生の発音ってどう?」と聞いてみたところ「ダメ」という返答が返って来たそうです。
仕方ないですよね。ネイティブではないのですから。
でも、そういったことがあったとしてもあまり気にしない方が良いと思います。結局のところ、学校の英語の先生の目的は、「英語に興味を持たせること」です。そして「受験英語で点数を取らせること」なのです。
正直、受験英語に発音はほとんど関係ありません。なので、発音に関して突っ込まれたとしてもあまり気になさらないでください。
ちなみに私の場合は、教えるときには敢えて「日本語英語」の発音をすることが多々あります。その方が子供に伝わりやすいためです。